八頭町 コウノトリのつがいがことしも巣4羽のひながふ化

おととしから八頭町で繁殖している、国の特別天然記念物のコウノトリのつがいが、ことしも巣を作り、少なくとも4羽のひながふ化したことが確認されました。

八頭町では、おととし兵庫県から巣立ったコウノトリのつがいが、電波塔に巣を作る様子が確認され、去年にはより安全に繁殖できるように、電波塔の近くに設置された人工巣塔に再び巣を作り、去年までの2年間にふ化した7羽が巣立ちました。
ことしも、この人工巣塔にコウノトリのつがいが巣を作っている様子が2月中旬に確認され、観察を続けたところ、4月上旬ごろには少なくとも4羽のひながふ化したことがわかったということです。
町によりますと、つがいは個体を識別するための足輪の色から、おととしから八頭町に飛来して繁殖活動をしているコウノトリで、ふ化したひなは、体の高さが30センチほどに成長し、順調に育てば、6月中には巣立つ見通しだということです。
八頭町教育委員会社会教育課の秋山穂高主任は「コウノトリが好んで選んでくれているこの環境を大切にしていきたい。みなさんの関心が高いと思うが、近づきすぎず、離れたところから温かく見守っていただければ」と話していました。