県内春闘 賃上げ額1990年以降で最高に 連合鳥取まとめ

ことしの県内の春闘について連合鳥取が、18日までの妥結状況をまとめ、賃上げ額は平均で月額1万4011円と、連合鳥取が結成された1990年以降、最も高くなりました。

連合鳥取は、ことしの春闘で賃上げの要求書を提出した63の労働組合の18日までの妥結状況をまとめ、発表しました。
経営側から回答を得られたり、妥結したのは51組合で、基本給を引き上げる「ベースアップ」を獲得したのは40組合となっています。
賃上げ額は平均で月額1万4011円と去年の同じ時期と比べて、5940円上回り、連合鳥取が結成された1990年以降、最も高くなっています。
また、賃上げ率は5.15%で、30年ぶりの高水準となった去年を大幅に上回り、比較ができる2010年以降で最も高くなりました。
連合鳥取は▼全国的に賃上げの機運が高まっていることや、▼人材の流出を防ぐために企業側に「人への投資が必要だ」という認識が高まっていることなどが理由だとしています。
連合鳥取の山口一樹 会長は「大手企業と中小企業や、非正規の労働者との格差が開かないよう、その差を縮めていくための活動をしていきたい」と話していました。