害虫“ヌカカ”を退治 ドローンで荒廃農地に石灰まく 米子

かまれると強いかゆみを引き起こす原因となる害虫の「ヌカカ」を退治しようと、18日から米子市で、すみかとされる荒廃した農地にドローンで石灰がまく対策が始まりました。

ヌカカは、体長1ミリから2ミリのハエの仲間の昆虫で、人がかまれると、強いかゆみや腫れが数日続くこともあります。
このためヌカカの被害が多い米子市の弓ヶ浜半島の自治会では、市の助成を受けことしもドローンを使ったヌカカ対策を始めました。
このうち彦名地区では自治会の人たちが見守るなか、業者が操縦するドローンがヌカカのすみかとされる荒廃した農地に、粒状の石灰をまいていきました。
石灰をまくと土壌がアルカリ性になり、ヌカカの幼虫が生息しにくくなるということです。
ドローンの本格導入は2年目で、ことしは石灰をまく農地の6割にあたるおよそ14ヘクタールをドローンで散布するということです。
彦名十区自治会の手嶋恒夫副会長は「ドローンによるヌカカ対策は、時間を短縮し、住民の負担を減らす非常なメリットがある。ヌカカがわく原因の耕作放棄地も行政と協力して少しでも減らしたい」と話していました。