オンラインで投票の立ち会い 6月の智頭町長選挙で導入を調整

投票所の立会人を確保するため、遠隔からオンラインで投票に立ち会う新たな仕組みの導入を目指している鳥取県は、ことし6月に行われる智頭町長選挙で導入する方向で町と最終調整を行っています。

鳥取県内の投票所は、20年前の平成16年の参議院選挙では570か所ありましたが、去年の知事選挙ではおよそ4割少ない359か所で、減少が続いています。
鳥取県は、投票所に2人から5人必要な立会人を確保できないことが減少につながっているとして、遠隔にいる人が、オンラインで立会人の業務を行う新たな仕組みの導入を目指しています。
ことし6月9日に投票が行われる智頭町長選挙を控えて、県と町の選挙管理委員会は、オンラインで立会人を確保するこの仕組みを、町長選挙で導入する方向で最終調整を行っています。
計画では、車に投票箱を載せて巡回する移動式の期日前投票所で、立会人2人のうち1人がオンラインで立ち会うほか、投票日に7か所ある投票所の1か所で、立会人3人のうち1人がオンラインで立会業務を行うということです。
県と智頭町の選挙管理委員会は、5月にもオンラインを使って立ち会いのリハーサルを行う予定で、総務省によりますと、実現されれば全国で初めての取り組みになるということです。
県選挙管理委員会は「オンラインを活用して立会人を円滑に募集し、投票の機会の確保につなげていけるよう、町と連携してしっかりと準備をしていきたい」と話しています。