JICAスーダン事務所長が鳥大乾燥地研究センター訪問

乾燥や高温に強い小麦を開発するプロジェクトを、アフリカのスーダンの研究機関と進めている鳥取大学乾燥地研究センターを、JICA=国際協力機構スーダン事務所の所長が訪問し、現地で武力衝突が続くなか、プロジェクトの継続に向けて支援していく考えを示しました。

鳥取大学乾燥地研究センターでは、スーダンの国立研究機関と乾燥や高温に強い小麦を開発するプロジェクトを進めていますが、去年4月からスーダンで続く軍と準軍事組織の武力衝突の影響で、国内にある研究拠点が占拠され大きな影響が出ています。
こうしたなか8日、プロジェクトを支援しているJICAスーダン事務所の久保英士所長が鳥取大学を訪れ、プロジェクトの担当者と大学に所属しているスーダン人研究者などと面会しました。
このなかでスーダン人の研究者は治安情勢の悪化で帰国できず、現地での研究継続が困難となっていることや、プロジェクトに必要な資金を日本から送金できていないなど厳しい現状を説明しました。
JICAスーダン事務所の久保所長は「厳しい状況のなかでもみなさんが精一杯頑張っていることを心強く思った。思うように活動できない部分もあるが協力を続けていきたい」と述べて、プロジェクトの継続に向けて支援したいという考えを示しました。