県立美術館しゅんこう式 倉吉 来年3月にオープン

倉吉市に来年3月にオープンする「県立美術館」の建物の建設工事がこのほど終了し、8日にしゅんこう式が開かれました。

倉吉市で整備が進められている「県立美術館」は、作品の収容スペースが不足していた鳥取市の県立博物館の「美術部門」を引き継ぎ、来年3月30日、オープンする予定です。
美術館の建物の建設工事がこのほど終了し、8日、県と倉吉市の担当者、それに建設会社の関係者などおよそ130人が出席して、しゅんこう式が開かれました。
式では宮司が祝詞を上げたあと、出席者が玉串を捧げました。
新しい県立美術館は、延べ床面積およそ1万500平方メートルの3階建てで、総工費はおよそ65億円となっています。
建物1階の入り口付近には、より多くの人に美術館を気軽に利用してもらおうと、展示会のほか、イベントなど広い用途で利用できる「県民ギャラリー」が設けられています。
また2階には常設展示室が5つあり、美術館が所蔵する絵画や彫刻をより多く展示することができるようになります。
さらに5月からは毎月15日に、一般の人も参加できる内覧会が無料で開かれるほか、秋以降は展示室に作品を運び込むなど県では開館に向けた準備を進めることにしています。
平井知事は「これからがスタートだ。県民のみなさまの力をもらいながら、未来に引き継いでいける自慢の逸品に仕上げていきたい」と話していました。

鳥取県立美術館の尾崎信一郎館長は「建物は細部まで気が遣われていて、美術館の建築としては第一級だと思っている。敷居の低い、オープンな美術館を目指しているので、多くの人にきてほしいし、展示も国内外から人を呼べるものを行っていきたい」と話していました。