日南町の木炭使って豆ばい煎 オリジナルコーヒーが誕生

林業がさかんな日南町の木炭を使って豆をばい煎したオリジナルのコーヒーが誕生し、町役場でお披露目されました。

このコーヒーは、神戸市の老舗のコーヒー会社が、日本古来の鉄づくりの技法「たたら製鉄」で使われていた日南町の木炭に注目して、およそ半年間かけて開発しました。
5日は、会社の社長が町役場を訪れ、町や林業の関係者にコーヒーの完成を報告しました。
パッケージには、町の名所のイチョウのイラストが描かれていて、関係者はさっそく試飲して香りや味を確かめました。
会社によりますと、エチオピア産などの豆を、火力がよく続く日南町の木炭で焙煎して、フルーティーな香りに仕上げたということです。
日南町の中村英明町長は「爽やかな味わいと香りがして、おいしかった。日南町の森林がコーヒーにいかされたので、多くの皆さんに飲んでほしい」と話していました。
開発した「萩原珈琲」の萩原英治社長は「炭を使うと赤外線でコーヒー豆の中まで火が通りやすい。炭を使うことで森林保全にも貢献したい」と話していました。
このコーヒーはインターネットで販売されているほか、4月中旬からは町内でも販売が始まり、売り上げの一部は町に寄付されて、子どもたちが森の大切さを学ぶ活動に生かされるということです。