米子のデパート地元食材でスイーツ開発販売へ“地域活性化に”

4月1日に開店から60年を迎えた米子市のデパートでは、地元メーカーの食材を使って、初めて開発・製造したスイーツの販売を始めることになりました。
デパートは「新たな客を呼び込み、地域の活性化に貢献したい」としています。

米子市中心部のデパート「JU米子高島屋」が開店60年を記念して開発・製造したのは「コーヒーロールケーキ」です。
スポンジの生地には、江府町でコーヒーを製造・販売する企業が、大山の湧き水で洗った後に焙煎したコーヒー豆を粉末にして練り込んでいます。
また鳥取県産の牛乳でつくった、濃厚な生クリームがふんだんに使われています。
このデパートが独自の食品を開発・製造するのは初めてです。
ことし1月に島根県松江市の「一畑百貨店」が閉店するなど、地方のデパートにとって厳しい経営環境が続く中、このデパートは「地元の食材を使った商品で、市の中心部に新たな客を呼び込み、地域の活性化に貢献したい」としています。
「コーヒーロールケーキ」は、4月6日から毎週土曜日に、デパートに隣接する物産館で販売する予定です。
「JU米子高島屋」の奥田和明バイヤーは「これからは、商品を仕入れて売るだけでなく、自分たちでつくっていきたい。商都・米子の中心部に人が集まるように、ここにしかない名物として育てていきたい」と話しています。