若桜鉄道保存の機関車と古い客車 観光列車運行へ若桜町が調査

若桜町は、第三セクターの若桜鉄道が保存しているディーゼル機関車と古い客車を観光列車として、3年後に運行させることができるのか調査することになりました。

若桜鉄道の若桜駅には、町が所有し保存しているディーゼル機関車と蒸気機関車が展示されているほか、古い客車3両が止められていて、町は去年、観光協会や住民の代表者などで作る検討委員会で車両の活用方法を検討してきました。
利用者を増加させようと「DD16型」のディーゼル機関車と「ムーンライト高知」の車両を観光列車として運行させるとした検討委員会の方針について、若桜町は、3年後に実現できるか可能性を調査することになりました。
町によりますと、実現すれば営業運転する「DD16型」として全国で唯一になるということです。
また1969年に製造された客車は、外装がはげるとともに、車内は雨漏りで内装の傷みが目立っていて、専門家に委託して車両の補修や修理の費用がどれだけかかるのか見積もりを出すことにしています。
若桜町企画政策課の北内泰久専門員は「沿線人口が減少する中、県外からの誘客を促すため、観光列車の運行に向けて調査したい」と話しています。