「天の真名井」シンボルの水車 修復終え再び動きだす

“名水の泉”として知られる米子市の「天の真名井」で、老朽化していた水車が修復を終え、シンボルとして再び動きだしました。

米子市淀江町の高井谷地区にある「天の真名井」は、環境省の「名水100選」に選ばれた観光名所ですが、シンボルの水車が老朽化し動かなくなっていました。
このほど、去年から住民が行ってきた水車小屋の修復が完了し、お披露目式で水門が開かれると、直径4メートルの水車が勢いよく回りはじめました。
水車小屋の中では、新たに取り替えられた歯車のしかけで杵が動き、リズミカルな音とともに臼の中の玄米を精米していきました。
地元の30代の女性は「子どものころによく遊んだので、水車が動いた時は感動した。私の子どもが大きくなってもこの水車を守っていきたい」と話していました。
精米された米は訪れた人などに販売され、売り上げは水車の維持管理などにあてられるということです。
修復にあたった高井谷自治会の森田豊充さんは「自治会と子どもたちで末永く水車を動かし続けたい。訪れた人には、名水のおいしさと水車の回る風景や米をつく音を楽しんでほしい」と話していました。