“教職員の時間外360時間下回る” 県教委目標達成できず

今年度、時間外業務が年間360時間を上回る鳥取県内の教職員は、小学校と中学校ともに4割を超える見通しで、長時間勤務を解消するとした県教育委員会の目標を達成できないことが分かりました。

鳥取県教育委員会によりますと、今年度、時間外業務が年間360時間を上回る見通しの教職員は、小学校が1003人で、教職員に占める割合の41パーセント、中学校が634人で46パーセント、高校が187人で14パーセント、特別支援学校が53人で8パーセントでした。
3年前と比較すると、時間外業務は小学校と中学校で減ったものの、小中学校では依然として4割を超えているほか、高校と特別支援学校では増えているということです。
鳥取県教育委員会は、今年度までの3年間に年間360時間を上回る教職員をゼロにすることを目標に掲げていましたが、達成できませんでした。
その理由としてコロナ禍の対応に追われ、働き方改革が遅れたことや、全国的に教員が不足する中、人数が不足している学校に教職員を配置できず、今いる教職員の負担が増えたことが挙げられています。
鳥取県教育委員会は「ICT=情報通信技術を活用した業務の効率化や、部活動の地域移行などを進めて、3年後までに長時間業務を解消したい」としています。