妖怪川柳コンテスト入賞作品発表 水木しげるさん出身の境港市

「ゲゲゲの鬼太郎」などの作品で知られる漫画家・水木しげるさんの出身地境港市で、妖怪を題材にした川柳のコンテストの入賞作品が発表されました。

妖怪川柳コンテストは、境港観光協会が毎年開いていて、今回は3歳から86歳までの人の2600句あまりの応募の中から「一般の部」と「中学生以下の部」で、あわせて8つの川柳が入賞作品に選ばれました。
このうち「一般の部」の妖怪川柳大賞には、東京都の70代男性の「模試会場ろくろ首だけひとり部屋」が選ばれました。
首が長いろくろ首が、カンニングできないようにひとり部屋で試験を受けさせられている、さみしい様子を想像すると面白い作品です。
また「中学生以下の部」の最優秀賞には、東京都の中学1年生の「雪女必死で取り組むSDGs」という作品が選ばれました。
地球温暖化によって雪がなくなると存在できなくなってしまうと危機感を抱いた雪女が、必死に環境問題に取り組む様子を描いています。
このほか、山梨県の小学6年生の「高騰でどこもかしこも輪入道」という作品は、物価高騰で家計が輪入道のように火の車になっている様子を、境港市の中学3年生の「べとべとさん歩きスマホで気付かれぬ」は、夜道で人の後ろをつけてくるべとべとさんに、歩きスマホをしている人間が気付かない様子を風刺しています。
コンテストの入賞作品は、境港観光協会のホームページでも紹介されています。
特別審査員を務めた漫画家の弘兼憲史さんは「前回は新型コロナに関係する川柳が多かったが、今回はいろいろな妖怪を題材にして世相を反映したものが多く、楽しかった」と話していました。