青谷上寺地遺跡の展示施設 復元した弥生時代の少年の顔を披露

鳥取市にある弥生時代の青谷上寺地遺跡を紹介する展示施設が今月24日にオープンするのを前に、展示物のひとつとして、遺跡で見つかった骨をもとに当時の少年の顔を復元した像がお披露目されました。

鳥取市の青谷上寺地遺跡は国の史跡に指定されている弥生時代の大規模な集落跡で、出土品を展示する施設が今月24日にオープンします。
20日は地元の人や関係者を招いた内覧会が開かれ、展示物のひとつとして、遺跡から見つかった頭蓋骨をもとに2年かけて復元した弥生時代の少年の顔が初めて披露されました。
骨のDNAを分析した結果、二重まぶたで眉毛が濃いのが特徴で、当初は骨の形状から女性と見られていましたが、DNAから10代前半の男性であることが分かったということです。
地元の中学1年生は「弥生人がこんな顔をしているとは思わなかった。弥生時代に興味が湧いた」と話していました。
鳥取県は3年前にも弥生人の顔を復元して「青谷上寺朗」と名付け、マスコットキャラクターを作ったり、そっくりさんのコンテストを開いたりしてこの遺跡をPRしています。
県青谷かみじち史跡公園の西村芳将 所長は「青谷上寺朗とともに皆さんの人気者になっていくことを期待している」と話していました。