三徳山のふもとに伝わる「白狼伝説」白いおおかみの像設置

国宝の「投入堂」までの険しい山道で知られる、三朝町の三徳山ふもとの地元に伝わる「白狼伝説」をモチーフにした、白いおおかみの像が設置されました。

「白狼伝説」は、平安時代に源義朝の家来・大久保左馬之祐が三徳山に向かう途中に現れた、白いおおかみを弓で射るのを思いとどまったお礼に、夢の中に現れた仏から、今の三朝温泉の場所を伝えられたという伝説です。
この白狼伝説に登場する白いおおかみの像が、三徳山のふもとにある郵便ポストの上に設置され、19日、地元の観光団体の関係者などが出席して除幕式が開かれました。
式のなかで三徳山三佛寺の住職・米田良中さんは「新しい名所としてこれからぜひ話題になってほしい」とあいさつしました。
設置されたおおかみの像は高さ28センチ・幅15センチで、白い毛並みや口の中の牙が精巧に表現されています。
三朝町観光交流課の漆原良次課長補佐は「白狼伝説は三徳山と三朝温泉をつなぐ象徴なので、たくさんの観光客に見てもらいたい」と話していました。