鳥取大学で卒業式 コロナ禍での学生生活800人が新たな一歩

鳥取大学で卒業式が行われ、コロナ禍で学生生活の大半を過ごしたおよそ800人の学生が新たな一歩を踏み出しました。

鳥取大学の卒業式は、4年ぶりに保護者などの参加に制限を設けずに開かれ、医学部などを除く3つの学部の学生や大学院生が式に臨みました。
18日に卒業を迎えた学生は、コロナ禍の影響で入学式が中止となったり、授業がオンラインで行われたりするなどさまざまな制約の中で学生生活の大半を過ごしてきました。
式で中島※廣光学長は、代表の学生に学位記を手渡したあと「コロナ禍は大変な経験だったが新たな価値観も生まれた。これまで学んだことを生かし、社会を変える人材になってほしい」と激励しました。
これに対し卒業生を代表して工学部の松田拓也さんが「コロナ禍のオンライン授業では、1人で学び続ける虚しさを経験した。大学で得た学びを生かし、何事にも誇りをもって取り組みたい」と決意を述べました。
4月から岡山県で公務員として働く卒業生は「コロナ禍で入学式やイベントが少なかったことは惜しいが、友達に恵まれて楽しい学生生活だった。社会人として責任を持って仕事に取り組みたい」と話していました。
また大学院に進学する卒業生は「コロナ禍でいいスタートを切れなかったが、無事に卒業式を迎えられて安心している。将来は地域に貢献できる活動をしたい」と話していました。

※廣は「まだれ」に「黄」