基準より多く介護報酬受け取るも破産手続き 鳥取市回収不能に

鳥取市で介護事業所を運営していた法人が、基準より多く介護報酬を受け取ったまま破産手続きを開始したため、鳥取市が1000万円あまりを回収できなくなっていることがわかりました。
市は欠損金として処理する方針です。

鳥取市によりますと、居宅介護支援事業所を運営していた「ノーマライゼーションとっとり」は、介護報酬を誤って1077万円多く鳥取市から受け取っていました。
3年前の12月に、この法人から誤りについて申し出があり、鳥取市は返還を求めましたが、おととし8月に破産手続きを開始したため、1051万円が回収できないままだということです。
鳥取市は今後も回収の見込みがないとして、14日の市議会の委員会で、欠損金として処理する方針を報告しました。
鳥取市長寿社会課は「誠に遺憾だ。介護報酬を過大に受け取っている法人がないか、監査や指導を強化していきたい」としています。