日南町 町内で就職内定の外国人に日本語学校の学費全額補助へ

日南町は人手不足解消に向けて来月(4月)の新年度から、町内の企業や事業所への就職が内定した外国人に対し、日本語学校の学費を全額補助するなどの新たな取り組みを始めることにしています。

鳥取県西部の山あいにある日南町は、高齢化率が54.2%に達していて福祉や介護などの分野で人手不足が深刻な課題となっています。
こうしたなか日南町では、課題の解決に向けて新たに外国人材の育成計画を策定し、必要な経費を新年度予算案に盛り込み、8日、その内容を町議会に説明しました。
それによりますと、町では来月、鳥取市の日本語学校に入学する留学生を対象に町内の企業や事業所への就職を希望する人を募集し、内定した学生には、町が企業などを通して学費を全額補助します。
また、友好交流しているモンゴル中央部のゾーンモド市などで町内で就職を希望する人を募集することにしています。
そして就職が内定した人は来年(令和7年)4月に鳥取市の日本語学校に入学してもらい、町が学費のほか日本への渡航費を負担することにしています。
日南町の中村英明町長は、「しっかり語学を勉強して、日南町で日本人と変わらない形で仕事と生活をしてもらい、社会のグローバル化をこの町から広げたい」と話していました。