特急「やくも」新型車両導入でファンの撮影マナー問題を検討

特急「やくも」の新型車両が4月から導入されるのを前に、鉄道ファンの撮影マナーの問題を検討する会議が開かれました。

JR西日本は、米子駅を経由して島根県の出雲市駅と岡山駅を結ぶ特急「やくも」について、4月6日から新型車両を順次導入し、ことし6月まで、かつて使用されていた色の車両も運行する予定です。
こうした車両を目当てに「撮り鉄」と呼ばれる鉄道を撮影するファンが集まることが見込まれることから、JR西日本と沿線の自治体、住民などおよそ20人が出席して、撮影マナーの問題を検討する会議が日野町役場で開かれました
JRの担当者は、去年は線路沿いの堤に登って撮影したり、ゴミが捨てられたりしたほか、ことしは撮影の邪魔になるとして、線路脇の標識や立ち入りを制限するテープが外されたことを報告しました。
そのうえで、対策として立ち入りを制限する鉄パイプのバリケードを新たに設置したほか、3月16日からは、沿線を巡回する警備員を配置することを明らかにしました。
また住民からは「一部の鉄道ファンが道路に駐車して迷惑なので、新たに駐車場を設けてほしい」とか「撮影マナーを守ってもらうために防犯カメラを設置してほしい」などの意見が出されました。
JR西日本中国統括本部駅業務部の槙拓男課長は「住民の不安や憤りを聞いたので、提案のひとつでも4月6日までに実現できないか検討したい」と話しています。