岩美町 職員5人懲戒処分 国民健康保険給付金の返還請求怠る

岩美町は、国民健康保険の給付金の返還を求める手続きを怠っていたとして、職員5人を戒告の懲戒処分にしました。
返還を求めるはずだった給付金のうち、およそ208万円は時効のため請求をあきらめ、3月4日から始まる町議会に、権利を放棄する議案を提出することにしています。

岩美町によりますと国民健康保険の加入者が町外に引っ越したり社会保険に加入したりして資格を失ったあと、医療機関で誤って町が発行した保険証を提示した場合、後日、町が国民健康保険の給付金を返還するよう求める必要があります。
しかし、令和元年度から4年度までの4年間にかけて、返還を求める必要があった158人、あわせておよそ472万円について、住民生活課の職員が請求の手続きを怠っていたということです。
このため、岩美町は3月1日付けで担当していた職員2人と、監督責任として課長と係長の3人を戒告の懲戒処分としたほか、課長補佐3人を訓告の処分にしました。
返還を求めるはずだった給付金のうちおよそ208万円は時効のため請求をあきらめ、3月4日から始まる町議会に、権利を放棄する議案を提出することにしています。
岩美町は「町民の皆様に心よりお詫び申し上げます。職員への指導を改めて徹底し再発防止に努めたい」とコメントしています。