鳥取市出身の漫画家 谷口ジローさん 自伝的作品の原画展

「孤独のグルメ」などの作品で知られる鳥取市出身の漫画家、谷口ジローさんがみずからの青春時代をモチーフに描いた自伝的作品の原画展が鳥取市で開かれています。

この原画展は「孤独のグルメ」の作画などで知られ、7年前に亡くなった鳥取市出身の漫画家、谷口ジローさんの作品に触れてもらおうと鳥取県などが企画しました。
会場の鳥取市のギャラリーには、谷口さんがみずからの青春時代をモチーフに2005年から2007年にかけて制作した自伝的作品「冬の動物園」の原画などおよそ50点を展示しています。
作品は、故郷の鳥取を離れ京都で就職したあと、上京して漫画家を目指すまでのストーリーが描かれ、このうち主人公がスケッチをしに動物園を訪れる場面では、シロクマや鳥がきめ細かく丁寧に描写されています。
また、バーで登場人物たちが表情豊かに語り合う場面は、店の活気を感じとることができます。
このほか、谷口さんがまだアシスタントだった23歳の時に制作し、出版されなかった作品、「くろろほるむ」の原画など、貴重な資料も展示されています。
県まんが王国官房の岩谷圭 課長補佐は「作品を通して谷口ジローさんを身近に感じてもらい、原画の迫力も楽しんでもらいたい」と話していました。
この原画展は来月(3月)20日まで鳥取市のギャラリー「鳥たちのいえ」で開かれています。