野菜で料理を彩る「むきもの」の技を学ぶ 鳥取

包丁を使って野菜で花の形をつくり料理を彩る「むきもの」の技を学ぶ研修会が鳥取市で開かれました。

この研修会はインバウンド需要が高まる中、外国から訪れた観光客が日本の伝統的な食文化を楽しめる店作りに役立ててもらおうと鳥取県が開きました。
27日は、食材の野菜を包丁を使って花の形をつくり料理を彩る「むきもの」の技を学ぼうと県内のホテルや旅館、飲食店で調理に携わっている5人が参加しました。
講師を務めた鳥取県日本調理技能士会の会長で「現代の名工」にも選ばれた岩本栄二さんが、大根とにんじんに手を加えて紅白の牡丹をつくる方法を実演しました。
参加者たちは、包丁を寝かせながら野菜に切り込みを入れるといったコツを教わりながら、包丁を細かく動かして花びらの形を作ったり薄く切ったりしていました。
ホテルの調理師の男性は「包丁の入れ方が難しかったが技術が学べて良かった。外国人の方が見ると喜ぶと思うので、教わった技術を今後生かしていきたい」と話していました。
岩本さんは「日本料理の盛り付けの中にむきものがあると外国の方に喜んでもらえる。覚えた技術をそれぞれの店で実践してもらいたい」と話していました。