ウクライナへの軍事侵攻2年 倉吉の歯科技工所“支援続ける”

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって、24日で2年になります。
ウクライナの事業者に業務を回して経済的な支援を続けている倉吉市の歯科技工所は、いまも現地ではロシア軍の攻撃が続いており、支援を続けていきたいとしています。

倉吉市にある「倉繁歯科技工所」は、ウクライナの歯科技工士とSNSで交流していたことをきっかけに、ロシアによる軍事侵攻が始まって以降、業務の一部をウクライナ西部のリビウ州にある歯科技工所に回すことで支援する取り組みを続けています。
日本の歯科医院で作られた患者の歯の石こう模型のデータをウクライナに送って、コンピューターで歯のかぶせものをデザインする業務を委託し、これまでの取引額は、日本円にしておよそ96万円に上るということです。
歯科技工所の倉繁竜士取締役によりますと、リビウ州からはいまもロシア軍の攻撃が続いている状況が報告されているということです。
今月16日に現地の関係者から届いたメッセージでは、「朝、およそ3キロ先の建物にミサイル攻撃があった。人的被害はなかったが、激しい音で目が覚めた」と書かれていたということです。
倉繁取締役は「危険が身に迫る状況が日常的に連絡をとっている現地の人に起きていることは恐ろしいと思う。国外から仕事が来ていることが現地の職人の誇りになるなら意味があると思うし、今後も支援を続けていきたい」と話していました。