境港市 一般会計総額189億円余の新年度当初予算案を発表

境港市はことし4月にリニューアルオープンする予定の「水木しげる記念館」を活用した観光振興や、小学校のトイレの改修に必要な経費などを盛り込んだ、一般会計の総額で189億円あまりとなる新年度・令和6年度の当初予算案を発表しました。

境港市が発表した新年度の当初予算案は、一般会計の総額が189億5000万円で、今年度に比べて2億円、率にして1.1%増加し、過去2番目の規模となりました。
主な事業としては、小学校のトイレの洋式化や性別関係なく使うことができる「みんなのトイレ」の設置に関する費用などにおよそ2億4000万円、大雪の除雪や、地震で倒壊した建物のがれきの撤去などに使われる建設機械を購入する経費に1100万円あまりが計上されています。
また観光振興の関連では、ことし4月のオープンに向けて建て替え工事が進められている、境港市出身の漫画家・水木しげるさんの原画や作品などを展示する「水木しげる記念館」に関連する経費も盛り込まれました。
記念館では、水木さんが左腕を失った南太平洋の激戦地・パプアニューギニアのラバウルでの戦争体験をもとに制作された動画を上映することにしていて、この動画を旅行会社などへ説明する経費として59万円が盛り込まれました。
市では動画を活用して平和学習ができる環境を整えることで、新たに修学旅行や学校の課外授業を誘致したいとしています。
境港市の新年度の当初予算案は、2月26日から始まる定例市議会に提案されます。