「砂の美術館」経済効果170億円余 前回展示の1.85倍に

鳥取市の「砂の美術館」で、1月初めまで開催された「エジプト」をテーマにした展示の経済効果は170億円あまりとなり、前回の展示の1.85倍に上ったことが市の試算で分かりました。

「砂の美術館」では、世界の国や地域をテーマに砂の像の展示を行っていて、おととし7月から1月3日まで開催された「エジプト」をテーマにした展示の来場者は58万5700人あまりでした。
来場者数は、40日あまり展示期間が長かった前回の展示と比べて24万人あまり上回りました。
来場者に宿泊の有無などを尋ねるアンケートを行って、経済効果について鳥取市が試算したところ、171億2000万円に上り、前回の1.85倍となったことが分かりました。
内訳は、宿泊や土産物の購入など直接的な経済効果が109億円、土産物店への仕入れ先や関連する産業の従業員の消費行動など、間接的な経済効果が62億2000万円となっています。
去年5月に、新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行されたことで、県外からの来館者数が増えたことなどが経済効果を押し上げたということです。
鳥取市は「コロナ前の水準に迫る経済効果となっていて、コロナ禍からの地域経済の回復に向け一翼を担うことができた」としています。