救急救命士から指示要請拒否の県立中央病院医師センター長解職

鳥取市の県立中央病院の救命救急センターが、患者の救急搬送にあたる救急救命士から医療行為に必要な医師による指示を出すよう要請されたにもかかわらず、指示するのを拒否した問題で、県病院局は2月10日付けで、センター長の医師をその職から解くことを発表しました。

県病院局によりますと、県立中央病院の救命救急センター長を務める小林誠人医師は、去年12月患者の救急搬送にあたる県東部消防局の救急救命士から、医療行為に必要な医師による指示を出すことを要請されたにもかかわらず、拒否していたことが明らかになり、病院側は1月事実関係を認め陳謝しました。
これを受けて県病院局は5日、医師の高次救急集中治療センター長や、救命救急センター長などの職を2月10日付けで解き、病院長が兼務することを発表しました。
一方で、医師は引き続き救急集中治療科部長や、救急外傷外科部長として救急搬送される患者の治療にあたるということです。
県病院局は今回の人事について「病院幹部の許可なく、救急救命士に指示を出すことを拒否するなど職責を果たしていないので、人事を刷新して病院内の体制を整えることにした」と説明しています。