鳥取県 国民健康保険の保険料同水準に統一目指すも課題も

市町村ごとに異なっている国民健康保険の保険料について、県は同じ水準に統一するための工程表を、ことし3月末までにまとめる方針です。
しかし自治体によっては住民の負担が増える可能性があり、いかに理解を得るかが課題となっています。

国民健康保険の保険料については現在、市町村が金額を定めていますが、厚生労働省は加入者の負担の公平性や事務の効率化などを目的に、所得や世帯構成などが同じなら同じ水準に統一するよう都道府県に求めています。
県ではおととしから市町村と検討を始め、保険料の統一に向けた工程表をことし3月末までにまとめることにしています。
ただ今年度の1人あたりの保険料を単純に比較すると、最も低い智頭町が5万5649円なのに対し、最も高い日吉津村が13万5269円と2倍以上の開きが出ています。
統一によって保険料が低い自治体の住民は、医療サービスが変わらないまま保険料が値上げされる可能性があり、いかに住民の理解を得ていくかが課題となっています。