鳥取の障害福祉サービス事業所が介護給付費不正受給

鳥取市にある障害福祉サービス事業所が、訪問介護した職員の人数を水増しして、介護給付費820万円あまりを不正に請求し、受け取っていたことが分かりました。
市は返還を求めるとともに、介護給付費の支給を制限する一部効力の停止3か月の処分としました。

介護給付費を不正に受け取っていたのは、鳥取市南吉方の障害福祉サービス事業所「えがお株式会社」です。
市によりますと、この事業所は6年前の7月から去年6月にかけて、介護サービスの利用者に対し、本来2人の職員で対応するところを、1000回あまりにわたって、1人が欠席したり遅刻したりしていたにもかかわらず、2人分の給付費を請求し、820万円あまりを不正に受給していたということです。
市が去年7月に、訪問介護員の勤務実績と照合したところ、出勤した人数と請求された金額が合わなかったことから不正が発覚したということです。
市は2月1日付けで事業者に対し、不正に受給した額に40%分の加算額を加えた1150万円あまりの返還を求めるとともに、介護給付費の支給を、請求額の7割に制限する一部効力の停止3か月の処分としました。
鳥取市地域福祉課は「不正受給が連続して発生し、市民に不安を与え申し訳ない。障害福祉のサービス事業者を集めた研修を行うなどして、法令順守の徹底を求めたい」としています。