県立中央病院医師の救急救命士へのパワハラ6件と発表

県東部消防局の救急救命士が県立中央病院の医師からパワーハラスメントを受けたとして調査を求めている問題で、病院長は、パワーハラスメントに該当したりそのおそれのある言動が6件あったと発表しました。

鳥取市の県立中央病院の救命救急センターは、患者の救急搬送にあたっている県東部消防局の救急救命士から、医療行為に必要な医師による指示を出すように要請されたにもかかわらず、指示するのを拒否したほか、複数の医師によるパワーハラスメントがあったとして、消防から調査をするよう要請を受けていました。
パワーハラスメントの調査結果について、県立中央病院の※廣岡保明院長は2月1日に記者会見を開きました。
それによりますと、消防から依頼のあった医師4人の22件の言動について聞き取りや残っている音声データなどをもとに調べたところ、確認できる1人の医師によるパワーハラスメントに該当する言動が3件、そのおそれがある言動が3件確認されたということです。
具体的には助言を求めた救急救命士に対し「僕が言わなきゃ、判断できなかったことですかね」などと、高圧的な口調で対応したことや救急救命士の発言が終わる前に電話を切ったことなどがパワーハラスメントにあたるとしています。
廣岡院長は「医師は救急救命士を指導したいという思いがあったようだが、ハラスメントは問題だ。今後、研修会などを通じて医師と救急救命士との信頼関係の醸成を図っていきたい」と話しています。

※まだれに黄