雪で被害の白ねぎ 県西部の“雪かぶりねぎ” 出荷始まる

前の週の雪の影響で、西日本有数の白ねぎの産地・県西部では、葉が折れるなどの被害が出ましたが、地元のJAは出荷基準を緩和した「雪かぶりねぎ」として31日から出荷を始めました。

県西部の米子市や境港市などは、秋から冬にかけて収穫する白ねぎをおよそ125ヘクタールの畑で栽培していて、前の週、降り積もった雪の重みで葉が折れるなどの被害が出ました。
これを受けてJA鳥取西部は、白ねぎの出荷基準を緩和し、長さはこれまでより3センチ短い55センチ、葉の枚数をこれまでの3枚以上から2枚以上に減らした「雪かぶりねぎ」として出荷することにしました。
JAによりますと「雪かぶりねぎ」は寒さによってより甘みが引き出されているのが特長です。
米子市の集荷場には、31日朝から生産者が箱に入った白ねぎを運び入れ、検査員が新たな出荷基準を満たしているか手に取って確認していました。
JA鳥取西部弓浜営農センターの宮富寛之さんは「雪をかぶって甘みが出ている。生産者が精魂込めて作ったので、たくさんの人に食べてほしい」と話していました。
「雪かぶりねぎ」は、1月31日から3月15日まで出荷され、主に関西や中国地方で販売されるということです。