救急隊の出動件数3万800件余 過去最多に

去年、鳥取県内で救急隊が出動した件数は3万800件あまりで、前の年よりおよそ1600件増え、これまでで最も多くなったことが県のまとめでわかりました。

鳥取県消防防災課によりますと、去年1年間に県内で救急隊が出動した件数は3万883件で、前の年より1610件、率にして5.5%増えこれまでで最も多くなりました。
月別で見ると、新型コロナウイルスの第9波のピークだった7月と8月が多くなっていて、8月の出動件数は3335件と、全体のおよそ1割を占め、次いで7月の2952件となっています。
県や消防では、去年の出動件数がこれまでで最も多くなった要因について、新型コロナとインフルエンザなどが流行したことで、高熱による体のだるさや呼吸の苦しさを訴える患者の救急搬送が多かったことが考えられると分析しています。
また運動競技中のけがによる出動件数は255件となり、前の年より87件、率にしておよそ52%増え、去年5月に新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行し行動制限が緩和されたことで、人の動きが活発になったことが考えられるとしています。
鳥取県消防防災課は「救急隊の効率的な運用のため、救急車を呼ぶか、医療機関を受診するか迷った際は、#7119に電話をかけて、医師や看護師に相談してほしい」と呼びかけています。