「簡易な接触」で相続税の申告漏れなど26件判明 過去最多

鳥取県内で昨年度、国税庁から電話などの「簡易な接触」で、相続税の申告漏れなどが判明したケースは26件となり、これまでで最も多くなったことが広島国税局のまとめで分かりました。

広島国税局によりますと、鳥取県内では、昨年度に亡くなった426人についての相続税の申告書が提出され、相続された財産の総額は422億円、相続人1人あたりの平均の相続税額は798万円でした。
このうち国税局から電話などの「簡易な接触」で、相続財産が非課税の基準を超えて申告の対象になるにもかかわらず、申告していなかったり、財産の計算に誤りがあったりしたことが判明したケースは26件に上りました。
申告漏れの総額は5億8995万円となり、前の年度と比べて件数で10件、金額で26パーセント増え、いずれも2016年から現在の形で公表を始めて以来、最も多くなりました。
広島国税局は「自分が相続税の申告の対象になるか分からない場合は、国税庁のホームページで簡易に判定できるので、試してみてほしい」と話しています。