鳥取 「青谷かみじち史跡公園」展示施設 3月にオープンへ

弥生時代の大規模な集落跡で国の史跡に指定されている鳥取市の青谷上寺地遺跡にことし3月、貴重な出土品を展示する展示施設がオープンし、新たな観光施設になるとして注目されています。

鳥取市の青谷上寺地遺跡では、弥生時代の大規模な集落跡から数十万点もの土器や石器、人骨などが出土し、県が「青谷かみじち史跡公園」として整備を進めてきました。
公園には展示施設が設けられ、このうち「ガイダンス展示室」では、遺跡から出土した頭蓋骨などをもとに復元した、弥生時代の男性と女性の顔が並べて展示されます。
また、「重要文化財棟」は、これまで文化財保護のため展示できなかったおよそ1300点の重要文化財の木製品などを入れ替えながら展示し、樹脂製のレプリカの器を用意して訪れた人が手触りなどを体感できるようにします。
「青谷かみじち史跡公園」は3月24日にオープンしますが、すでに旅行会社からの引き合いや県外の団体から見学の申し込みが来ているということで、県青谷かみじち史跡公園準備室は「これまでなかなか目にすることができなかった弥生時代の美術工芸品を多くの人に見てほしい」と話しています。