米子市淀江町に計画の産廃最終処分場 2月にも設置許可申請へ

米子市淀江町で計画されている産業廃棄物の最終処分場について、事業者の「県環境管理事業センター」は、臨時の理事会を開いて計画の策定を事実上終え、今後は地元自治会などへの説明を経て、早ければ2月にも処分場の設置許可を知事に申請したいとしています。

県などが出資する第三セクターの「県環境管理事業センター」は、米子市淀江町に産業廃棄物の最終処分場を計画しています。
これに対し、予定地周辺の地下水への影響を懸念する声が出たため、専門家による県の調査が行われ、おととし「処分場の地下水が、周辺の水源に流れ込む可能性は極めて低い」などとする結論がまとめられました。
こうした中9日、倉吉市でセンターの臨時の理事会が開かれ、調査で見つかった地盤の軟弱な部分を強化するほか、廃棄物を受け止めるシートを一部強化するといった計画の変更が承認されました。
センターによりますと、これにより計画の策定は事実上終了したということで、近く計画の変更を知事に届け出るということです。
また地元の6つの自治会などに1月中に説明する予定で、順調に進めば、2月中にも処分場の設置許可を知事に申請したいとしています。
最終処分場の計画をめぐっては、地元の住民グループなどが、環境への影響が懸念されるとして反対しています。
県環境管理事業センターの岡本康宏理事長は「住民の要望や現場の調査を踏まえ、さらに安全な対策を工夫した。住民に説明して理解を得ながら事業を進めたい」と話しています。