JR西日本が赤字額公表 山陰線7億円余・因美線3億円余

JR西日本は人口減少などを背景に利用者が特に少なくなっている30区間について、昨年度までの3年間の平均の収支を公表しました。
県内では山陰線の区間が7億円あまり、因美線の区間が3億円あまりの赤字となっています。

JR西日本は1日に平均何人を運んだかを示す「輸送密度」が2000人未満となっている17路線・30区間について、昨年度までの3年間の平均の収支を公表しました。
30区間はすべて赤字で、赤字の総額は237億8000万円でした。
このうち県内では、山陰線の鳥取と兵庫県の浜坂の区間が7億6000万円の赤字で、30区間のうち11番目に多くなりました。
費用に対する収入の割合「収支率」は10.1%となっています。
また因美線の智頭と岡山県の東津山の区間は3億7000万円の赤字でした。
「収支率」は4.1%と、30区間の中で8番目に低くなっています。
JR西日本は、利用者が特に少ないこうした路線について「大量輸送という観点で鉄道の特性が十分に発揮できていない」という認識を示していて、沿線自治体などと地域の交通手段についての議論を進めたい方針です。