県内農業の担い手確保へ JA全農とっとりがセミナー 倉吉

農家の高齢化が進む中、県内の農家に、事業を後継者に引き継ぐ方法や、考え方を教えるセミナーが倉吉市で開かれました。

このセミナーは、県内の農業の担い手の確保につなげようとJA全農とっとりが開き、農業法人の経営者などおよそ90人が参加しました。
セミナーでは、後継者育成が専門のコンサルティング会社の代表が講師を務め、農業法人の事業承継で実際に起きた事例をもとに、後継者が受け身でいたり、経営者が後継者を育てようとしなかったりすると、引き継ぎ後に事業がうまくいかなくなるケースが多いことを説明しました。
そして「相続のようにただ事業を受け渡すのではなく、後継者に経営者としての意識を強く持ってもらうことが大切だ」とアドバイスしていました。
参加した農業法人の70代の経営者は「事業承継に興味があって聞きに来た。後継者をきちんと育てていかなければと感じた」と話しました。
JA全農とっとりの尾崎博章県本部長は「県内の農家も高齢化が課題になっている。未来に農業をつなぐためにも、事業承継の方法を知ってもらいたい」と話していました。