鳥取市の介護事業所 介護報酬2600万円余不正受給

鳥取市にある介護事業所が、受給資格を満たしていないと知りながら市に介護報酬を申請し、2600万円あまりを不正に受け取っていたことがわかりました。
市は返還を求めるとともに、この介護事業所を新規利用者の受け入れ停止などの処分にしました。

介護報酬を不正に受給していたのは、鳥取市社会福祉協議会が運営する鳥取市鹿野町にある「鹿野町居宅介護支援事業所」です。
市と社会福祉協議会によりますとこの事業所は、介護報酬の受給には、月に1回、利用者のもとを訪れた上で、訪問記録を残す必要があると知りながら、おととし10月からことし9月までの2年間にわたり、記録を残していなかったり、実際には訪問していなかったりした利用者の分も申請を続け、あわせて2660万円あまりの介護報酬を鳥取市などから不正に受け取っていたということです。
市の抜き打ち検査で発覚したということで、市は「違法な請求という認識を持ちながら、故意に不正請求を行った」として、この事業所に返還を求めるとともに6日付けで、事業所を半年間、新規の利用者受け入れ停止などの処分にしました。
運営する鳥取市社会福祉協議会は「信用と信頼を失墜させお詫び申し上げます。真摯に受け止め、再発防止に取り組みます」とコメントしています。
鳥取市では11月にも別の事業所が同様の不正受給をしていたことが発覚していて「ほかの事業所を含め法令順守の徹底を求めていく」としています。