飲酒運転事故の死亡事故割合10%余 ほかの事故比5倍余高い

去年までの10年間に、鳥取県内で発生した飲酒運転による事故に占める死亡事故の割合は10%あまりで、そのほかの交通事故と比べて5倍あまり高いことが、県警察本部の分析で分かりました。

鳥取県警察本部によりますと、去年までの10年間に、鳥取県内では飲酒運転による人身事故が125件発生し、142人が負傷し15人が死亡しました。
また人身事故のうち死亡事故となった割合を示した「死亡事故率」は、飲酒なしの場合が2.2%だったのに対し、飲酒運転による事故の場合は11.2%とおよそ5.1倍高くなりました。
飲酒運転による事故について、発生した時間帯別にみてみると、午後4時から午後8時が全体のおよそ25%、午前0時から4時は17.6%となっているほか、午前8時から正午の朝から昼の時間帯にも18.4%の事故が起きています。
こうしたことから警察では、アルコールが完全に体内から抜けるには時間がかかるため、飲酒をした次の日に、少しでも違和感を感じたときは運転を控えるよう呼びかけています。
鳥取県警察本部交通企画課は「これからの時期は忘年会などで飲酒の機会も増えることが予想される。集団で飲酒する場合は、飲酒しない人を決めて、他の人を送り届けるなどの対策をして飲酒運転を防いでほしい」としています。