米子のデイケア施設 親のリハビリを見学する“逆参観日”

介護やリハビリについて理解を深めてもらおうと、米子市のデイケア施設に、利用者の家族が訪れて、自分の親や義理の親がリハビリに励む様子を見学する催しが開かれました。

「逆参観日」と名付けられたこの催しは、米子市のデイケア施設を運営する医療法人が、介護についての理解や、家族の間でのコミュニケーションを深めてもらおうと初めて開きました。
催しでは、利用者の家族5人が施設を訪れ、この施設に通う80代から90代の自分の親や、義理の親がリハビリに励む姿を見学しました。
最初に、食べ物を飲み込むために必要なのどの筋力を保つため、声を出すトレーニングを行う様子を見学し、参加した家族はそばに座って背中をさすったり、一緒に声を出したりしていました。
ふだん車いすを使っている92歳の和田安子さんは、畳の上で腕だけで移動する訓練や、手すりを使って車いすから立ち上がる練習を行い、家族は施設の担当者から話を聞きながら理解を深めていました。
息子の和田博さん(61)は「スタッフに寄り添ってもらいながら時間を過ごしていて安心した。母が頑張っている姿を見られてうれしかった」と話していました。
医療法人厚生会の理学療法士の藤原明日美さんは「ふだんと違う雰囲気で、施設を利用している人たちもいつもよりも元気でいい刺激になったと思う」と話していました。