江府町 選挙の投票所13か所から4か所に集約する案まとめる

県内の市町村で最も人口が少ない江府町は、選挙の投票所を、現在の13か所から3分の1程度となる4か所に集約する案をまとめました。

県西部の山あいにある江府町は、人口がおよそ2600人と、県内に19ある市町村の中で人口が最も少ない自治体です。
人口減少が進む中、江府町の選挙管理委員会は、選挙の投票所を現在の13か所から、3分の1程度となる4か所に集約する案をまとめ、この案を全世帯に配って、11月15日まで意見を募集しています。
投票所を集約する理由として選挙管理委員会は、投票所の立会人の確保が難しくなっていることや、午後に投票する人がほとんどいないことなどを挙げています。
また集約する場合の対策として、期日前投票では投票箱を車にのせて町内を巡回することや、町営のバスやタクシーで投票所に行く場合は、利用料を町が負担することなどを提案しています。
選挙管理委員会は、町民の意見を参考にして、投票所のあり方について12月に一定の方向を示し、早ければ今年度中に正式決定する方針です。
集約されると、地区から投票所がなくなる江府町の武庫地区に住む80代の女性は「投票には行きますが、年寄りには不便です」と話していました。
また80代の男性は「期日前の投票箱が車で来てくれるなら、地区の投票所はなくなってもかまわないと思う」と話していました。
江府町選挙管理委員会の生田志保事務局長は「投票所について、今後のために問題提起をした。賛成や反対に限らず、投票所についていろいろな意見をいただきたい」と話しています。