海外観光関係者のモニターツアーでインバウンド呼び込みへ

鳥取ならではの貴重な体験をしてもらい、インバウンドを呼び込もうと、海外の観光関係者を招いたモニターツアーが県西部で行われています。

このモニターツアーは、新型コロナの影響で落ち込んだインバウンドの回復に向けて、鳥取ならではの体験ができるツアーづくりに取り組んでいる鳥取県が行っています。
8日午前、大山町で行われたツアーには、インバウンドのマーケティングをしている中国の会社の幹部や、アメリカの写真家など4人が参加しました。
参加者は座禅を体験し、大山寺観證院の住職から、呼吸を数えること以外は考えないといった心構えを教わっていました。
このあと大山のふもとで収穫された、きのこの天ぷらや山菜の漬物、それにおこわといった鳥取産の食材をいかした精進料理が提供され、料理の歴史などについて説明を受けながら味わっていました。
インバウンドのマーケティングをする会社の袁静社長は「座禅体験は、ふだんは自分と向き合う時間を取れないのですごくよかった。一方、住職が話す内容はシンプルだが深い内容なので、日本語が分からない人には通訳が必要だと思った」と話していました。
鳥取県国際観光・万博課の竹中和彦課長補佐は「待ち時間の長さや通訳といった課題を改善して、今後のツアーに磨きをかけていきたい」と話していました。
モニターツアーは9日まで行われ、米子市で県西部の伝統工芸品「弓浜絣」の製作を体験するということです。