島根原発事故を想定 米子でも住民が参加し避難訓練

松江市の島根原子力発電所で重大事故が起きたことを想定して実施された訓練にあわせて、鳥取県内でも避難所で避難者を受け入れる訓練が行われました。

この訓練には、島根原発から30キロ圏内にある鳥取県米子市の富益地区の住民およそ140人が参加しました。
参加者たちは、事故の際に集合場所として指定されている弓ヶ浜中学校に集まり、バスに乗り込みました。
およそ45キロ離れた琴浦町に着いた人たちは、放射線物質が付着していないかをチェックするスクリーニング検査を受けました。
参加者は、再びバスに乗り込んで移動し、20キロ離れた湯梨浜町の集会施設に設けられた避難所に到着しました。
避難所では、町や県の職員が避難者の氏名を確かめたり、スクリーニング検査の結果を記した書類を持っているかチェックするといった避難者を受け入れる手順を確認していました。
参加した80代の男性は「きょうの訓練をいかして整然と対応したい。大変いい勉強になった」と話していました。
10歳の息子と参加した40代の女性は「親子で参加できたことはよいことだと思う。もしも事故が起きたときも冷静に過ごしたい」と話していました。