線路の雪押しのける“ラッセル車”の点検 米子のJR整備基地

冬を前に線路の雪を押しのける「ラッセル車」の点検が、米子市にあるJRの整備基地で行われました。

「ラッセル車」は、雪が線路に積もると出動し、車体の前後に2枚ずつ付いている鉄の羽根で雪を押しのけます。
ことしも冬を前に、米子市にあるJR西日本後藤総合車両所で車体の点検が行われ、社員たちは、鉄の羽根を左右に広げたり上下に動かしたりして、正しく動くか確認しました。
また車体のボルトをハンマーでたたいて、緩んでいないか調べていました。
このラッセル車は、エンジンが900馬力あり、1時間に10万立方メートルの雪を押しのけることができるということです。
JR西日本では、鳥取県内にあわせて3両配備し、山陰線や伯備線・境線それに因美線で使うことにしていて、昨シーズンは、のべ7日間出動したということです。
点検を行った武良龍太郎さんは「どんな過酷な条件でも安全に運転できるよう、車体の各部を入念に点検している。お客さまのために山陰エリアの安全を守っていきたい」と話していました。