アルコールを大型カプセル化新技術開発 県産業技術センター

鳥取県産業技術センターは、これまで困難とされていた、お酒などのアルコール飲料を弾力性のある大型のカプセルに閉じ込める新たな技術を開発したと発表しました。

鳥取県産業技術センターが開発したのは、海藻の成分を用いてアルコール度数の高い飲み物をカプセル化する技術です。
センターによりますと、お酒を弾力性のあるカプセルに閉じ込めることは、これまで技術的に困難とされていましたが、海藻の成分を用いた溶液で急速解凍をする新たな技術を使うことで、これまで0.3ミリリットル程度だったカプセル内の容量を、1ミリリットル以上に増やすことに成功したということです。
31日、大型カプセル化の技術開発を提案し、アメリカで海藻を使った商品の販売などを行っている企業の三木アリッサ社長が、境港市の研究所を訪れ、テキーラの入った直径3センチほどのカプセルを試食しました。
三木社長は「はじける食感で楽しいシーンを作ることができると思う。今後も、日本の海藻を使った技術を世界に持っていきたい」と話していました。
技術開発にあたった県産業技術センターの杉本優子さんは「カプセル化の技術をさらに研究し、さらに、いろんな人に手に取ってもらえるものに展開していきたい」と話していました。