懲戒免職の元事務職員 690万円の着服わかり中学校が被害届

鳥取市内の中学校のPTAで、保護者が教材を購入するための経費を振り込んだ口座から、現金を着服したとして懲戒免職になった元事務職員が、令和元年度から3年度にかけてあわせて690万円を着服していたことがわかり、中学校は30日に鳥取警察署に被害届を提出しました。

鳥取市の湖東中学校のPTAに勤務していた58歳の元事務職員は、生徒が授業で使う教材などを購入するために保護者が必要な経費を振り込んだ口座を管理する業務を担当していましたが、令和2年度に、口座から現金334万円を不正に引き出したとして、ことし2月に懲戒免職になりました。
その後、警察や市教育委員会などがさらに詳しく調べたところ、令和元年度から3年度にかけて、あわせて690万円を着服したことが明らかになりました。
これを受けて中学校は30日、鳥取警察署に業務上横領の疑いで被害届を提出しました。
元事務職員は、これまで市教育委員会などの調査に対して「生活費にあてた」などと話しているということです。
鳥取市教育委員会は「保護者、市民に大変ご心配をおかけしました。今後は司法に判断を委ねていきたいと思います」と話しています。