中学生がカードゲームで避難所運営学ぶ 米子市福生中学校

米子市の中学校で、災害が発生したときに被災者などを受け入れる避難所の運営について、生徒たちがカードゲームを通して学ぶ授業が行われました。

この授業は、米子市の福生中学校で行われ、2年生100人あまりが参加しました。
講師役の鳥取大学の教授や学生が、カードゲームのルールについて、被災者の年齢や性別それに体調を考慮して避難所のどこにいてもらうのかなど、避難所の運営を考えてもらうと説明したあと、大雨で中学校が避難所になったという想定でゲームが始まりました。
発熱がある人が避難所に来たというケースが示されると、生徒たちは、健康な人たちが避難している場所とは別の部屋に避難させるなどの対応を取っていました。
また食事が足りないというケースでは「1人に配る量を減らせば、みんなに行き渡るのではないか」などと意見を出していました。
避難所の運営をカードゲームで体験した生徒は「ペットを飼ったり、体調不良の人が避難してきたりするときの対応が難しかった。避難所の運営をする人への気遣いができるようにしたい」と話していました。
講師役の鳥取大学工学部社会システム土木系学科の黒岩正光教授は「実際の避難所で中学生が対応できることもあると思うので、少しでも意識を持って運営に取り組んでもらえればいいことだと思う」と話していました。