三朝町で閉店した小売店 住民が運営を引き継ぎ再オープン

先月(9月)閉店した、食料品などを販売する鳥取県三朝町の小売店が、運営を近くの住民が引き継ぐことで、29日、再オープンしました。

長年にわたって食料品などを販売してきた三朝町の竹田地区にある小売店は、JA鳥取中央がスーパー「Aコープ」の4店舗とともに閉店を決め、先月末に営業を終えました。
地区の最寄りのスーパーはおよそ10キロ離れた場所にあり、買い物の環境の確保が課題となっていましたが、小売店の運営を地区の近くに住む藤井克孝さんが引き継ぎ、29日、店は再オープンしました。
1か月ぶりに小売店が営業を始めると、多くの客が買い物に訪れ、卵やブロッコリーなどの食料品を買い求めていました。
80歳の女性は「近くに店があると便利でいいです。足りないものがあった時に買いに来ることができていいと思います」と話していました。
小売店の運営を引き継いだ藤井さんは「閉店によって地域が廃れてしまうのではという気持ちがある中で、店を引き継ぐことで地域の活性化につながればという思いがある。店の運営はできるかぎり続けていきたい」と話していました。