スーパー閉店の若桜町で買い物バスツアーの運行始まる

町内唯一のスーパーが9月30日に閉店した若桜町で、およそ20キロ離れた鳥取市のスーパーに買い物に行くバスツアーの運行が、2日から始まりました。

JA系のスーパー「トスク」は、おととい県東部に展開するあわせて7店舗が閉店し、このうち若桜町唯一のスーパーは、鳥取市に本社がある「エスマート」が運営を引き継ぐ方針ですが、再オープンまで少なくとも1ヶ月以上かかる見通しです。
若桜町は、スーパーが閉店している期間に住民の買い物環境を確保しようと、2日から週に2・3回、若桜駅からおよそ20キロ離れた鳥取市のスーパーまで住民を送迎する、無料の買い物バスツアーを始めました。
午後1時45分に住民13人を乗せたバスが駅を出発し、およそ30分後にスーパーに到着すると、住民たちは、それぞれ食料品などの必要なものを購入したあと、再びバスに乗り込んでいました。
ツアーに参加した60代の女性は「心配していたので、こうやってバスが利用できて、ありがたいです」と話していました。
また60代の男性は「車を持っていないのでバスツアーを利用しないと生活が成り立ちません。知り合いに頼むこともできるが、いつも頼るわけにはいきません」と話していました。
若桜町企画政策課の谷本剛課長は「買い物バスツアーの運行について、住民からは『ありがたい』という声をいただいている。多くの人にバスを利用してほしい」と話していました。