三朝町の小売店閉店も住民が経営引き継ぎ10月に再オープンへ

食料品や日用品を販売する三朝町の竹田地区にある小売店が、29日に閉店しました。
この小売店がある地区にはスーパーがなく、買い物環境の悪化が懸念されていましたが、近くの住民が経営を引き継いで10月中に再オープンする予定です。

三朝町の竹田地区にある小売店「JA鳥取中央竹田生活センター」は、食料品のほか服や洗剤などの日用品を長年にわたって販売してきましたが、利用客が減少して赤字が続いていたため、JA鳥取中央がスーパー「Aコープ」の4店舗とともに閉店を決め、営業最終日の29日正午に閉店しました。
近くに住む73歳の女性は「少し足りないものがあった時に買いに来られる場所だったので、閉店するととても不便です」と話していました。
竹田地区では、この小売店が閉店すると、最寄りのスーパーがおよそ10キロ離れたところになり、買い物環境の悪化が懸念されていましたが、地区の近くに住む住民が、店の経営を引き継ぐことが決まっています。
この住民は29日の午後、店を訪れ開店に向けた準備を進めていて、10月中に再オープンさせたいとしています。
店を引き継ぐことになった藤井克孝さんは「この店舗は憩いの場としても活用してもらい、相談や悩みごとも聞き入れながら、解決できればと思っています。1人でも多くの人に店舗に来てもらいたい」と話していました。