鳥取県「とっとり安心ファミリーシップ制度」10月から導入

鳥取県は法的な婚姻関係を結んでいない性的マイノリティーのカップルに加えて、その子どもや親も家族に準じて行政サービスを受けられる「ファミリーシップ制度」を10月から導入します。

鳥取県が10月1日から申請を受け付けるのは「とっとり安心ファミリーシップ制度」です。
境港市など一部の自治体では、法的な婚姻関係を結んでいない性的マイノリティーのカップルが、パートナーとして宣誓した場合、自治体が結婚に相当する関係として証明する「パートナーシップ制度」を導入しています。
県は多様な家族のかたちを認めて支援しようと、対象にカップルの子どもや、親も含めることになりました。
制度に法的な効力はありませんが、認定されると、県立病院での病状や治療方針の説明を受けることができるほか、障害者と同居している場合、自動車税の減免などを受けられるということで、今後受けられる行政サービスをさらに増やすことを検討しているということです。
プライバシーに配慮するため、当事者が窓口を訪れなくても、郵送や電子申請で県に届け出るだけで手続きできます。
県人権・同和対策課は「制度を設けることで、性的マイノリティーのカップルとその家族が行政サービスを利用しやすくなるメリットが生まれる」と話しています。