音遮断空間でコミュニケーション取る体験会 鳥取市宝木小学校

耳が不自由な人の気持ちを理解してもらおうと、子どもたちが、音が遮断された空間でコミュニケーションを取り合う体験会が19日、鳥取市の小学校で行われました。

2013年に、全国で初めて手話言語条例を制定した鳥取県は、条例制定から10年の節目を記念し、9月16日から手話への理解を深めてもらうイベント「とっとり手話フェス」を開催しています。
イベントの一環として鳥取市の宝木小学校では、音が遮断され、お互いの声が聞こえない空間で、コミュニケーションを取り合う体験会が開かれ、4年生の児童13人が参加しました。
児童たちは、はじめに音を遮断するためのヘッドホンを着用し、ガイド役から、気持ちを伝えるには相手の目を見ることや、表情や動きを大きくすることが大切だなどと説明を受けました。
そして児童たちは2つのグループに分かれて、スポーツや楽器の名称を身ぶり手ぶりで表現したり、簡単な手話を用いて受け答えをしたりしていました。
体験した4年生の児童は「声が聞こえない人はこのような感じなんだと分かり、表情を変えるなどして相手に伝わるようにしました」と話していました。
鳥取県障がい福祉課の米澤章係長は「最初は緊張している様子も見えたが、楽しく体験してもらえたと思う。手話を身近に感じてもらえる場面を多く作っていきたい」と話していました。